寡黙な彼の精一杯のプロポーズ。
授かり婚だった私たちは、妊娠発覚からバタバタと挨拶に回ったり、新居探しをしたりとあっという間に時が過ぎ、プロポーズはないまま入籍へと話が進んでいきました。プロポーズがないことは少し残念ではありましたが、授かり婚だし、急なことだったので仕方ないなと思っていました。
入籍の日が決まり、その前日、婚姻届を書いたりしていましたが、特別なことはなく、いつも通り過ごしていた時、友達からLINEがきました。近くまで来てるからドライブに行こうと誘われ、彼の許可も出たので行くことになりました。
ドライブ先は、地元の人たちには有名な夜景スポット。飲み物を買ってくるから待っててと言われて待っていると、現れたのはスーツ姿の彼でした。普段仕事でもスーツを着ない人なので、スーツ姿にも驚きましたが、ここになぜ彼がいるのかと驚いていたところ、彼は私の足元に跪いて、「まだまだ未熟者で、これからきっと苦労もたくさんかけると思う。
でも、君と子どもを幸せにするために頑張るから、ついてきてほしい。改めて結婚してください。」と言ってくれました。プロポーズを諦めていた私は嬉しさと、普段寡黙であまり自分の気持ちを言わない彼の精一杯の言葉に感動して涙が出ました。
プロポーズに了承すると、沢山の私の友達と、彼の友達が出てきて、ケーキと小さな打ち上げ花火を持ってきてくれました。寡黙な彼の精一杯のサプライズプロポーズ。きっと友達に相談するのも恥ずかしかったんだろうなと思いましたが、妊娠の不安もあった私にとっては何よりも嬉しいサプライズで、これから彼を信じて、ついて行こうと覚悟が決まられた瞬間でした。