人間関係は自分自身の鏡
最近、ユング心理学に関しての本を読んだのですが、とても学びがありましたので、そのことについて書きたいと思います。
人は誰しも、自分の好きなところと嫌いなところがそれぞれあると思いますが、生まれた頃は、どんな人でも「自分の全て」を受け入れていたということです。
しかし人生経験を積み重ねるにつれ、様々な環境で他人から言われた言葉などをきっかけに、また社会に適応する手段として、自分のたくさんある心の部屋の扉をひとつひとつ閉ざしてきたというのです。
そして閉ざしてきた心の部屋は、その後ずっと自分自身で否定をしてきました。
一方で、その閉ざしている自分の心の部屋と、同じ要素を「他人」に見いだしたときに、とてもいやな気持ちになったり、その人が嫌いになったりします。ですので、「好き」という感情もそうですが、「嫌い」という感情も、必ず自分の中に同じ要素があって、否定してきた自分の性格を自分の外側に見いだしたときに、起こるということです。
人を否定するということは、自分を否定するとこと同じ意味があります。その反対に、自分を否定することは他人も否定することにつながります。人が本当の意味で成長するということは、自分の全てを受け入れていくということなのかもしれません。
そのことによって、他人も受け入れていくことができるし、円滑な人間関係を結ぶことができるということが言えるのではないでしょうか。
自分が今まで嫌であった自分の性格は、実は自分を幸せにする大切な要素の一つであり、否定するのではなく、受け入れてうまくコントロールすることによって、ますます自分が好きになり、そして人に幸せを与えていける人になるのではないでしょうか?
そういう意味では、自分にとって嫌いな人ほど、自分を幸せにしてくれる大切な要素に気づかせてくれる人であり、100%受け入れることによって、とても幸せな人生を送れるような気がします。
アクセスも、たくさんの出会いの場を提供させていただいておりますが、そんな観点でコミュニケーションすると、より一層の学び、気づきがありますよね。
どんなご縁でも大切にできる人が、最終的に幸せになっていくというのは、そういうことかもしれません。