破局どん底からのプロポーズ
彼氏と付き合って2年目の記念日を迎えた頃、結婚適齢期を迎え周りの友達がどんどん結婚して焦っていた私は彼にかまをかけるつもりで、結婚しないなら別れると言ってしまいました。
もちろん彼も結婚に前向きだと信じていた私に彼は今は自信がないと言い、プレッシャーから別れを切り出しました。どんなに泣いて頼んでも彼の意思は強くお別れをする事になりました。
そして、別れから5年が経った頃急に彼から連絡がきて、食事の誘いを受けました。付き合っていた頃によく通っていた馴染みのレストラン、待ち合わせ時間を過ぎても現れない彼に嫌気がさして店を出ようとした瞬間、店の照明が全て消え真っ暗になってしまいました。
暗闇の中で手探りで歩き出口を探していると急に店の奥に明かりがつき、スーツ姿で花束を持った彼が立っていました。すると漫画のように私の前に跪きプロポーズしました。何が起こったのか分からず動揺していると、私に結婚を迫られた少し前にちょうど親の借金が見つかり彼が肩代わりする事が決まったこと、私を幸せに出来ないからとあえてきつい態度で突き放した事を話してくれました。
そして、どんなに歳月が経っても私を思ってくれていて、どんな返事がきても5年前に出来なかったプロポーズをしたかったと涙ながらに伝えてくれました。そんな彼の気持ちを知らずに周りの目を気にして結婚という言葉で追い詰めてしまった事を後悔し、それでも迎えに来てくれたことに感謝しながらプロポーズを受けて結婚をすることが出来ました。