結婚理由が出来ちゃった結婚であったことが、かなり妻の両親への挨拶はこれ以上無いくらいに億劫になりました。日に日に妻(当時は彼女ですが)のお腹が大きくなるのを実感しながら、タイムリミットは近いなと毎日毎日いつにしようかと悩んだのを覚えています。
このままでは余計に言えなくなると自覚して、先ずはお母さんへ事実を伝えるために挨拶に伺いました。
かしこまってスーツで向かい、玄関先で一通りの事情説明と頭を下げて帰りました。お父さんへの報告はさすがにあっさりとは難しいと考えての行動でした。
幸いお母さんは、自分達の事は自分達で決めたらいいんじゃないの。的な答えであり、細かいことは一切言わない方なので助かりました。
後日、お父さんが在宅中に伺う事になりましたが、妻の自宅まで行き玄関先でインターフォンを押してから出てくるまでの時間の長いこと。緊張のあまりに感覚的に長いと感じたんでしょうが。
実際は10秒くらいだったと思います。
お母さんが玄関先から顔を覗かせて、手招きで合図をしてくれていざ出陣。
お父さんは居間で酒飲んでます、しかも日本酒。マジか〜、それはそうだわな。来ることすら言ってないから普段通りで当たり前だと。
君は誰?みたいな顔で、お母さんに目配せしてました。
モジモジしてても始まらないので、トイ面に座って名前と妻とお付き合いさせて頂いています。と、自己紹介を済ませて間髪入れずに結婚させてください。と申し入れをしました。
ほんの数秒、お父さんの口の中に残ったお酒をゴクッって飲み切ったところで、宜しくねって返答。
ホッとして何とか終わったよ。ここ数ヶ月の悩みから解放感一杯でその日は失礼することに。
帰ってから気付いたんですが、出来ちゃったことを伝えるのを忘れてた事に。
あくる日に再訪問して伝えましたが、それでも尚更宜しくねって話で挨拶は完了しました。