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緊張するとありえない言葉の受け止め方をしてしまう

私は、結婚の挨拶をするために初めて結婚相手の実家に行きました。それまで実家に伺ったことがなかったのです。ご両親とは、家以外の場所で数回会っていたのですが実家は初めてでした。
挨拶に行く当日、やはり極度の緊張で頭の中は落ち着いて物事を考えられない状態でした。いざ家の中に入ると和室に通されて、お義父さんとの会話が始まりました。お義父さんは、すでに定年退職されており、当時は自身所有の土地にアパートを建設しているところでした。
私はアパートの話をしようと思い、「アパートの方はどうですか?満室になるといいですね。」と話題を振るとお義父さんは、「建設から管理まで大手のアパート管理会社に任せてあるから何もやる事はないよ。空室もその会社が補償してくれるしね。」と話してくれました。
この会話でお義父さんは、空室を「あきす」と言ったのです。空室のことを「あきす」と言ったのですが、私は泥棒の空巣のことだと受け止めてしまい、「えっ泥棒が入っても補償してくれるなんてすごいですね。どういう補償なんですか?」とさらに質問してしまい、その場が固まってしまったことを覚えています。
今から落ち着いて考えれば、アパート経営で「あきす」という言葉であれば空室を指すことくらい分かりますが、当時はそのような余裕もありませんでした。

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