私の住む地域では、毎年8月に花火大会が行われます。
地元では恒例の行事で、家からも見えるのですが、浜辺の会場に友人たちとよく見に行っていました。
県内でも割と大きなイベントの部類で、地元の企業などもスポンサーになっていました。そして、個人でもお金を払うとアナウンスと一緒に花火に簡単なアレンジをして打ち上げてもらうこともできます。
色の指定や形、簡単な文字などをお願いすることができます。
その年は、恋人と一緒に花火大会を見に行きました。
毎年の恒例行事なので、普段と変わらないノリで楽しんでいました。
綺麗な花火を2人で楽しみ、
そろそろ終盤に近づくといきなり彼の名前がアナウンスで流れました。
「市内にお住みの〇〇さん(彼)から恋人の〇〇さんへ送る花火です。」といったようなことです。
突然のことに頭が処理できず、ただ空をみていました。
すると、ピンクの大きな花火が上がりました。
真ん中にはいびつな文字。
多分、”すき”という言葉。
地元なので、知り合いもいます。
なので、なんとなくこちらに視線が集まります。
彼の顔をみると、少し情けない顔をしていて、現実感が湧きました。
そして照れて笑う私に一言、
「結婚しよ?」
彼の不安そうな顔になんだか笑えました。
その後、車の中で指輪を渡されました。
とてもロマンチックなのに、情けない彼の顔が妙にリアルで忘れられないプロポーズでした。
私も思っている以上に感動していたらしく、その後の花火や周りの反応をあまり覚えていません。
頑張ってくれた彼に感謝です。
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