プロポーズを受けたのは、彼氏と付き合って5年が過ぎた頃でした。
周りにも結婚する友人が数人現れてきて、私たちも付き合いが長いのでそろそろかなと思っていた頃です。
ある日、彼氏から「この日は予定を絶対空けておいて。」と言われました。
何かと思っていると、普通にデートの約束をされました。
いつも待ち合わせている駅前で落ち合って、まずは夕食を食べることに。
普段なら歩いていて目に入ったお店や、スマホで一緒に調べて良さそうなお店に入るのですが、その日は珍しく、彼氏が事前に予約をしていたお店でした。
そのお店は、私が大好きなベトナム料理のお店でした。
この時点で、今日は何かあるぞ、と私は覚悟しました。
おいしいベトナム料理を食べた後に海辺を二人で散歩していると、彼氏が突然、赤いバラの花束と手紙を私に差し出したのです。
なんとなく予想はしていましたが、意外なタイミングに私が驚いていると、彼氏が手紙を読み始めました。
手紙は、私たちが出会ってから今までを振り返る内容で、後半は世界各国の言語で「愛してる」という言葉を連発するというものでした。
手紙と花束なんてベタなプロポーズの方法ですが、手紙の後半は彼らしいユーモアに溢れていて、とても思い出に残っています。
もちろん今でも、この時にもらった手紙は大切に手元に取っておいてあります。